【要チェック】モラハラ夫の特徴とは？自己診断できるチェックリストと対処法

 

はじめに

モラルハラスメント（モラハラ）は近年、社会問題として注目を集めています。夫婦関係においても、見過ごされがちなモラハラは存在します。一見些細な行為でも、積み重なることで、深刻な精神的ダメージを与えかねません。しかし、モラハラの判断は難しく、当事者自身にも自覚がないことが多いのが実情です。そこで本記事では、モラハラ夫の特徴をチェックリストの形でわかりやすく解説します。自分やパートナーがモラハラ加害者・被害者にあてはまるかを確認し、適切な対処法を見出すための一助となれば幸いです。

モラハラとは何か

モラハラの定義から始めましょう。モラハラとは、相手の人格や尊厳を傷つける言動の総称です。身体的な暴力は伴いませんが、精神的な攻撃によって相手を徐々に支配していく行為がモラハラに当てはまります。

モラハラの一般的な特徴

モラハラには以下のような一般的な特徴があります。

• 言葉による暴力（暴言、長時間の説教、威嚇など）
• 無視、仲間はずれ、孤立させる行為
• 相手の人格や発言を全否定する態度
• 自分本位の価値観を押し付ける
• 経済的支配（生活費を渡さない、外出を制限するなど）

このように、モラハラは目に見えにくい精神的な攻撃が中心となります。当事者が気づかないうちに、徐々に支配され、自尊心を失っていく危険性があるのです。

モラハラの発生原因

モラハラが起こる原因は様々ですが、主な要因として以下のようなものが挙げられます。

• 加害者の性格や価値観の問題
• 育ちの環境による影響
• 発達障害やメンタルヘルスの問題
• 昔からのDV被害体験

つまり、モラハラは加害者側の問題が原因となっていることが多いのです。被害者が悪いわけではありませんし、モラハラを正当化する理由にはなり得ません。

モラハラ夫のチェックリスト

次に、モラハラ夫の特徴を【チェックリスト】の形で確認していきましょう。夫の言動がこのリストに当てはまる項目が多ければ多いほど、モラハラの可能性が高くなります。

夫の発言・態度

• 妻の意見を一方的に否定する
• 妻や妻の周りの人の人格を傷つける発言をする
• 理不尽な叱責や長時間の説教をする
• 妻に対する暴言や怒鳴り声がある
• 無視や仲間はずれをする

モラハラ加害者は、自分が100%正しいと考えがちで、妻の意見を一切聞き入れません。妻を人格的に貶めるような発言も平気でします。理不尽な怒りの向け先として、妻を標的にすることも多いでしょう。

また、長時間にわたる一方的な説教は、典型的なモラハラの手口です。無視されたり、仲間はずれにされたりすることで、妻は精神的に追い詰められていきます。

生活面での支配

• 妻の外出や交友関係を過度に制限する
• 妻に生活費を渡さない、または渡す額が極端に少ない
• 妻の就労を許可しない、または邪魔をする
• 夫婦生活を強要する

モラハラ加害者は、妻の行動を細かく管理し、支配しようとする傾向があります。外出や友人付き合いを制限したり、経済的に妻を従属させたりするなどの行為がそれにあたります。

さらに、妻の意思に反して夫婦生活を強要したり、就職や働き方に過度に口を挟んだりすることもあります。妻の人生を精神的・肉体的に支配下に置こうとするのが、モラハラ夫の特徴です。

一般的な態度・性格

• 自分の非を認めない
• 他人のせいにする
• 平気で嘘をつく
• 自分の立場が上位にあると考えている
• 他人からの評価を気にする

モラハラ加害者は、自分の行動に一切の問題がないと考えがちです。自分の非を認めず、常に妻や周りのせいにして、ごまかそうとします。嘘をつくことにも、罪悪感はありません。

他方で、自分の地位や他人からの評価を重視する傾向があり、そのためにも妻を自分の支配下に置こうとするのです。そうすることで自尊心を保とうとするのがモラハラ加害者の心理と言えるでしょう。

モラハラ被害者のチェックリスト

次に、モラハラの被害者サイドに目を向けてみましょう。自分がモラハラ被害にあっていないかを確認する際の【チェックリスト】です。

夫の帰宅や機嫌を気にする

• 夫の帰宅時間が遅れると不安になる
• 夫の機嫌を損ねないよう、顔色をうかがい、常に気を遣っている
• 夫に逆らうと制裁を受けるのではないかと恐れ、ビクビクしている

モラハラ被害を受けている場合、夫の気分次第で、その日の生活が左右されてしまいます。遅くまで帰って来ないと不安になったり、機嫌を損ねないよう細心の注意を払ったりするのは、モラハラの典型的な被害パターンです。

さらに、夫に逆らうと罰せられるのではないかと恐れを抱いていれば、確実にモラハラの影響下にあると言えるでしょう。

自由を奪われる生活

• 自由に外出したり、友人に会えない
• 思い通りの服や物が買えない
• 生活費が渡されないため、生活に困る
• 夫婦生活を拒否できない

被害者は外出の自由を奪われていたり、思うように物が買えなかったり、生活費が渡されずに経済的に従属させられていたりします。これらは、全てモラハラによる支配の現れです。

さらに、性生活の面でも強要されてしまい、自身の意思が尊重されない状況があれば、深刻なモラハラの被害と言えます。被害者は自由を完全に奪われ、人格を否定されている状態なのです。

自尊心の低下

• 自分を責める癖がある
• 人前で夫に注意されると恥ずかしい
• 友人を作りにくい、交友関係が狭い
• 夫に逆らうことができない

モラハラの最大の被害は、被害者の自尊心が著しく低下することにあります。長い間の虐待を受け続けた結果、自分を責めてしまったり、夫に逆らえなくなったりするのです。

恥ずかしさから人付き合いも億劫になり、徐々に孤立していきます。このように被害者の人格まで否定されてしまえば、モラハラの深刻な影響が現れていると言えるでしょう。

モラハラの対処法

モラハラの加害者・被害者のチェックポイントがわかったところで、どのように対処すべきかについて、次に解説します。一人では抱え込まず、専門家に相談することが重要です。

第三者に説明する

まずは、信頼できる第三者に自分の状況を説明し、客観的な意見を求めましょう。周りの人から「それはモラハラだ」と指摘されて、初めて気づく被害者も多くいます。

話す相手は、友人や家族、相談窓口のカウンセラーなどを選びます。モラハラの特性上、加害者からの孤立化が進行しがちなので、第三者の視点を入れることが重要なのです。

証拠を残す

モラハラの事実関係を裏付けるため、できる限り証拠を残しておきましょう。

• 暴言、長時間の説教を録音する
• メールのやりとりを保存する
• 行動を記録する日記をつける
• 体の傷があれば写真に撮る

録音データやメール、日記などは、将来の法的措置に有効な証拠となり得ます。傷跡の写真も、身体的暴力に発展していた証拠として重要です。

専門家に相談する

モラハラの対処には専門家の支援が不可欠です。誰にも相談せず、一人で対処を続けるよりも、様々な選択肢を提示してくれるでしょう。

• 弁護士への法的相談
• DV相談機関でのカウンセリング
• 精神科への受診(PTSD、うつなど)
• 婦人相談所での保護措置

弁護士に法的なアドバイスを受けたり、カウンセリングなどの心理的ケアを受けたりと、専門家の活用で適切な対処ができるはずです。一人で抱え込まず、早めに相談することが大切です。

まとめ

この記事では、モラハラ夫とモラハラ被害者の【チェックポイント】を詳しく説明しました。一見些細な行為でも、積み重なれば深刻な被害につながります。自分や身近な人がチェックリストに当てはまる点が多ければ、専門家に相談することをおすすめします。

モラハラは目に見えにくい問題ですが、誰にも相談できず一人で抱え込むことで、状況がさらに悪化する可能性があります。第三者の視点を入れ、早期発見・早期対応に努めることが何より大切です。専門家の助言を受けることで、最善の対処法を見出せるはずです。

健全な夫婦関係を築くためには、お互いの人格を尊重し合うことが不可欠です。モラハラに悩まされているかもしれない…と心当たりのある人は、一人じゃないことを知り、勇気を持って一歩前へ踏み出してください。解決への道は、必ずあります。

よくある質問

モラハラの定義は？

モラハラとは、相手の人格や尊厳を傷つける言動の総称であり、身体的な暴力は伴わないが、精神的な攻撃によって相手を徐々に支配していく行為のことです。

モラハラの原因は？

モラハラの原因には、加害者の性格や価値観の問題、育ちの環境による影響、発達障害やメンタルヘルスの問題、昔からのDV被害体験などが考えられます。

モラハラの被害者の特徴は？

モラハラの被害者は、夫の帰宅や機嫌を常に気にしたり、外出の自由が奪われたり、経済的に従属させられるなど、自由を完全に奪われ、自尊心が著しく低下している状態にあります。

モラハラへの対処法は？

モラハラへの対処には、信頼できる第三者に状況を説明し、証拠を残すことが重要です。また、弁護士への法的相談やDV相談機関でのカウンセリング、精神科への受診など、専門家の支援を受けることが必要です。